時々「単語は良くなってきたから、次は文の訓練をする」というセラピストに出会います。
本セミナーでも前回(第6回)は「語彙」、今回は「構文」、次回は「談話」というようにいわゆることばの単位にそって予定を組んでいます。
しかし、実際のことばにはそのような順序があるわけではありません。
語彙と構文との違いは統語構造の有無です。
いずれにしてもアプローチに大切なことはまず症状の定性的な分析です。
私は重度失語の方にも構文訓練を導入することがありました。必ずしも「文はあと回し」ではありません。
40年の臨床で私が行ってきた構文訓練の中身をお話したいと思います。
※このセミナーはアーカイブ配信ありとなっています
津田塾大学、同大学院博士課程前期修了。
国立身体障害者リハビリテーションセンター学院聴能言語専門職員養成課程を卒業後、民間病院勤務を経て1990年~2020年大阪大学医学部附属病院リハビリテーション部にて臨床・教育・研究に従事。その間に言語聴覚士が国家資格となり、1999年言語聴覚士免許取得。
臨床40年を経た現在、言語聴覚士の後進指導・育成に携わっている。