西村紀子氏 ST向け<失語症>対話による言語能力改善の方法

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「この患者さん、しゃべっているけど、結局、何が言いたいのかわからない…」こんな場面になった時、対応を放置していませんか？
症状が軽度で復職を希望されている方が、会話のシーンで本人の意図が伝わりにくくなっている場合、私たち言語聴覚士は、どのようなアプローチができるでしょう。
その方達の会話に対し、どう聞き返し、どのようにわかりやすい会話に誘導するのか、実際の症例を元に考えてみましょう。

例
・発話量が多いが、意図するところがなんとなく分かりにくい。
・物の名前は言えるが、もっと抽象度の高いところでの迂言が多い。
・注意障害があり、話がまとまらない。転導する。
・日常会話はできるが、営業職や講師職など、専門的な職業に復帰するのは難しそう。