高次脳機能障害の支援は、『難しい』と感じている支援者は少なくないと思います。
その大きな理由は、高次脳機能障害と一口に言っても、発症原因、発症年齢、脳の損傷部位、症状の重い・軽いなど、「一人として同じ症状の人はいない」ということがあると思います。さらに、社会的行動障害や自己意識性の障害、障害に対する否認が生じている際に、困難を感じておられるのではないでしょうか?
今回は、『支援が難しい』と思われるケースを通して、支援する際の工夫についてお伝えできればと思います。
公認心理師・臨床心理士
中央大学大学院非常勤講師・明治学院大学非常勤講師
日本高次脳機能障害友の会・リハビリテーション心理職会顧問
■著書
高次脳機能障害を生きる:夫と妻の心の旅 (ミネルヴァ書房)
病気のひとのこころー医療のなかでの心理学:脳にダメージを受けた方たちのこころとその援助 (誠信書房)
不自由な脳 (鈴木大介氏と共著)(ミネルヴァ書房)
脳の働きに障害を持つ人の理解と支援:高次脳機能障害の当事者 (誠信書房)