「高次脳機能障害は難しい・個別性が高すぎる」という言葉
医療職や支援者がこの言葉を言い訳のように使って欲しくない……。
これまでは、「家族や周囲のお困りごと」という目線で語られるばかりだった障害特性について、「当事者自身の不自由感」という観点から語り直します。
大好評だった昨年度のセミナーの再講演です。使用するスライドは昨年のものに少し改良を加えてあります。このセミナーは、前半がスライドを使ったセミナー方式で、後半は、参加者からの質問に、直接鈴木大介氏が答える質疑応答です。当事者、支援者、医療関係者、それぞれに新たな気づきもあるセミナーです。
セミナーコンセプトは「高次脳機能障害をシンプルにとらえ直す」です。主な障害特性ごとに、全6回でお届けします。
医療職の皆様、支援者の皆様、当事者の皆様、共に 深い時間を過ごしませんか。
第1回 2022年4月22日(金)情報処理(容量)速度の低下
第2回 2022年5月21日(土)注意障害&半側空間無視 ※この回だけ土曜日です。
第3回 2022年6月24日(金)ワーキングメモリの低下&遂行機能障害
第4回 2022年7月29日(金)易疲労&破局反応
第5回 2022年8月26日(金)脱抑制(易怒・感情失禁)
最終回 2022年9月23日(金)合わせ技=談話障害他
1973年千葉県生まれ。子供や女性、若者の貧困問題をテーマにした取材活動をし『最貧困女子』(幻冬舎)、『ギャングース(漫画原作・映画化)』(講談社)、『老人喰い』(ちくま新書・TBS系列にてドラマ化)などを代表作とするルポライターだったが、2015年に脳梗塞を発症して高次脳機能障害当事者に。その後は高次脳機能障害者としての自身を取材した闘病記「脳が壊れた」「脳は回復する」(いずれも新潮社)や夫婦での障害受容を描いた「されど愛しきお妻様」(講談社)などを出版。近刊は援助職全般向けの指南書「『脳コワ』さん支援ガイド」(医学書院・シリーズケアをひらく・2020日本医学ジャーナリスト協会賞大賞受賞)、『不自由な脳』(金剛出版・共著)など。 「里奈の物語」はルポライター時代の取材を投影した唯一の小説表現。