皆さんは吃音をもつ子どもに会われたことがあるでしょうか?
また吃音のことをどの程度ご存じでしょうか?
残念ながら、吃音は未だ世間によく理解されていないのが実情です。
吃音を誤解したままの大人(特に保護者や先生)が吃音児に関わると、受けなくてもよいはずのさまざまな重圧を吃音児は受け、苦悩した挙句に誤った選択(人前でしゃべらない、したいことよりできそうなことを選ぶなど)をしてしまいかねません。
まずは吃音を適切に理解し、吃音児が吃音をもちながら、のびのびと小児期を過ごし、思春期や青年期にぶつかる課題に堂々と立ち向かえるよう支援していただきたいと願っています。
今回の講演では、まず吃音について概説し、大まかにではありますが、吃音を理解していただこうと考えています。その後に、言語聴覚士(私ですが)の行う吃音支援についてお話しいたします。そしてより具体的に吃音児とその支援について知っていただくため、事例提示と過去に行ったいくつかの学会発表をご覧いただきたいと思います。
吃音とその支援について、少しでも有益な知識としていただければ幸いです。
※このセミナーはアーカイブ配信有となっております
1958年大阪府生まれ。
鹿児島大学で応用心理学(カウンセリング、エンカウンターグループなど)を学ぶ。
九州大学でさらに1年臨床心理学を学ぶ。
北九州市立障害福祉センターで心理判定員として勤務する中でSTに出会う。
国立身体障害者リハビリテーションセンター学院で養成を受け近畿大学病院に就職。
以来39年間、主に小児の言語臨床に従事し、 2024年3月末に定年退職。
前大阪府言語聴覚士会会長。
元日本言語聴覚士協会常任理事。
日本コミュニケーション障害学会常任理事。
大阪狭山市教育委員会巡回相談員。